モデルをしていると自分を知ってもらうために写真が必要になってきます。
その時に作品撮りやポートレートと表現することがあるのですが、その違いや内容を詳しくご紹介していきます。
作品撮り
モデル、ヘアメイク、カメラマンが、自分たちの「BOOK」に入れ、制作作品としてPRすることを目的として行う撮影のことをいいます。
お互いに金銭の授受を行わずに内容を相談の上行います。場合によってはギャラの発生も起こります。
それぞれの立場で、自分専用もしくは自分の色合いを強く出したい作品を作りたい場合にはギャランティを支払い、モデル、ヘアメイク、カメラマンに撮影を依頼する場合もあります。
「BOOK」を持ってモデル活動をする必要のない方の場合、作品撮りではなく、ポートレート撮影を行います。
ポートレートとは
ポートレートとは主に、人物を写した写真(または肖像画)の事です。人物が移っていれば風景が多くても呼ばれる事があります。
作品撮りにおける費用の分担
クライアントのいない、作品撮りの場合、その撮影に必要となる費用(セットやエクステやメイクなどの小物、スタジオの使用料、レンタル備品)については、参加者全員で費用を折半するか、各分野の出費は各人が負担するケースが多いです。
- スタジオ:カメラマン
- 衣装・小物:モデル
- メイク:メイクさんorスタイリスト
お互いの金銭の授受は無しというケースが多いですが、基本的には話し合いにより決定します。
作品撮りのデータの扱いについて
データの取り扱いをする際に大切な権利と作り方については大切な問題です。
作品撮りをする前にしっかりと打ち合わせをし、双方合意の上で進める方がスムーズにいきます。
権利について
作品撮りは参加者がそれぞれ自分の作品としてアピールするために行うので、撮影した写真データを共有することが一般的です。
しかし、メンバーの誰かがギャランティを支払い、専用に撮影した場合は、ギャランティを支払ったモデル、ヘアメイク、カメラマンが権利を持ちます。
肖像権や著作権などをギャランティと引き換えに渡します。
データの作り方について
使用するメディアで印刷するのか、もしくはwebサイトで公開するだけなのか等によって、サイズと公開するデータの選択となります。
カメラで撮影できる最大サイズで撮影をしますが、調整を入れた後、大きさを調整します。
選択する写真については、モデル、ヘアメイク、カメラマンからのそれぞれがお互いに別の目線から見るので、選ばれる写真が「一致」することは稀です。むしろ使われたくない写真が選ばれる場合もあるわけなので、撮影したデータは全員で共有しています。
作品撮りをする時に必要な意識とスキル
作品撮りをする前に事前準備が必要になってきます。
モデルの仕事は一人ではできません。自分のしたいスタイルやクライアントが求めるスタイルを完成させるには必ずカメラマンの存在が大きくなってきます。
どれだけ魅力的なポーズをしても、カメラマンさんが撮りにくければ魅力的なものは完成しません。練習の前に「カメラマンさんに撮られている」という意識が大切です。
カメラマンさんが撮りやすいようなモデルさんになるための練習時の意識も必要になってきます。
頭は動かさない
頭の位置はできるだけ動かさないようにすることが大切です。なぜならばスタジオの照明はモデルさんの顔が綺麗に撮れるようにあらかじめセッティングされています。それにも関わらず、ポーズを変えていく中で、どんどん移動してしまうと、一番きれいな状態で撮影が出来ません!
なので、できるだけ頭の位置を動かさないようにしましょう。
作品撮りをする前は自宅でも練習することをお勧めします。あまり移動しすぎると、鏡から外れてしまうので、自然と動かずにポーズを決められるようになるでしょう。
しっかり止まる
当たり前のように思うかもしれませんが、意外としっかり止まれている人は少ないです。
時間が止まったように止まりましょう。止まらなければ、せっかくいいポーズなのに写真がぶれてしまい台無しです。手がぶれているだけで写真が使えなくなる事も多いので、気をつけましょう。
無駄な動きはしない
ポーズとポーズの間では無駄な動きをしない事を心がけます。一つポーズを取ったら、次のポーズに無意識に動けるようにしておきましょう。
モデルポーズの練習方法とスキルアップする方法
モデルのポーズを練習するのに大切な事は「どんなポーズをすればいいのか」という事です。
分からなければプロのモデルのポーズを真似することが手っ取り早い方法です。
お勧めは自分だけのポージングノートを作る事です!
ノートを用意して、そこに色々なモデルさんのポーズを雑誌やネットから探して、切貼りしていきます。
色々なモデルさんを参考にすれば様々なタイプのポーズを身につけることが出来ます。
またモデルさんに直接アドバイスをもらう事も一つの手段です。
Instagramにはたくさんのモデルさんが写真を投稿しているので、ポーズの参考になる事でしょう。
なかには現役のモデルさんが直接指導をしている事もあるのでコンタクトを取ってみるのもよいでしょう。
ここではモデルの育成もしているので是非Instagramもご覧になってくださいね!