パーツモデルという業種を聞いたことがありますか?
モデルといえば、すらっとした手足、整った顔立ちなどがイメージしやすいです。
しかしモデルの世界では、手だけ足だけ髪だけといったパーツだけをピックアップして撮影する場合があります。
これをパーツモデルと言います。
今回はパーツモデルについて、詳しくご紹介します。
撮影でのパーツモデルの仕事内容
パーツモデルで1番多いのは手です。
主に手のパーツモデル(手タレ)では肘から爪先にかけてが使われます。
パッケージやネット広告やイメージ画像などの、広告に関するお仕事がほとんどです。
他のパーツは一切関係ないので、極端な話だとスッピンの状態でも成立するモデルの仕事です。
手のパーツモデル(手タレ)の仕事内容
手のパーツモデルの主な仕事は、ハンドクリーム、ボディークリーム、ネイル関係、アクセサリーなどの広告で使われることがほとんどです。
ネイル用品など、美容グッズに関する広告になるので白くて細い乾燥のしていない指先が好まれます。
足のパーツモデル(足タレ)の仕事内容
足のパーツモデルの主な仕事は、ストッキングやレギンスなどの広告、ボディークリームの広告、フットケアグッズの広告などです。
ストッキングやレギンスの広告で使われるということは、美脚が求められます。
足だけになるので、ファッションモデルよりも美脚にこだわらないといけません。
顔のパーツモデルの仕事内容
顔のパーツ、目だけ鼻だけ唇だけといったパーツモデルの主な仕事は
化粧品メーカーの広告、マツエクサロンのモデルなどです。
コスメの新作を出す時に、メイク映えする目元や口元などが求められます。
リップの広告なら、シワの入っていないふっくらとした唇が理想的です。
パーツモデルのギャラ
1番気になるのが、パーツモデルがどれくらい稼げるかですね。
パーツによって、または撮影内容によってもギャラは変わってきます。
大体の相場は一回の撮影で、2〜8万円程度です。
パーツタレントでも売れっ子になって、業界で有名になることがあります。
その場合は10万円を超えるギャラになるモデルも出てきます。
パーツモデルは、他のモデル業と比べて撮影が頻繁にはありません。
そのためパーツモデル一本で仕事するには難しい世界でもあります。
パーツモデルはレディースだけでなくメンズも!
パーツモデルと聞くと女性をイメージしがちですが、メンズのパーツモデルもあります。
化粧品メーカーのメンズラインでは、もちろんメンズのパーツモデルを起用します。
ファッションアイテムなどもメンズ用ならメンズを起用します。
男性をイメージしないかもしれませんが、美容グッズ以外のパーツモデルは当然半分はメンズモデルです。
ギャラも男女で差はほとんどありません。
パーツモデルが気をつけること
パーツモデルは、それぞれのパーツに特化していなければ仕事になりません。
この商品を使って、こうなれるかもしれないという購買意欲を高めるための大切な撮影になります。
ネイルやまつ毛も同様に、このサロンに行くと同じように美しく施術してくれるかもしれないという広告にならないといけません。
そのためパーツの美しさだけでなく、爪やまつ毛まで綺麗に保てることが大事です。
アクセサリーも、付けているパーツだけを見て購買意欲を高めるためのでいないといけません。
ネックレスなら首もと、リングなら手をアップにして見るわけですので、いくら修正できるからといってもシワや傷は許されません。
日頃からのケアやトレーニングが大切です。
季節関係なく保湿や時にはエステに行ってメンテナンスをしたり、爪先を整えたり甘皮ケアをしたりと
細かいところまで念入りにケアする必要があります。
また、新商品の撮影に関わった際は発売前に告知や情報を出すことは禁止れている場合が多いです。
撮影した報告をしたかっだけでも、企業側からすると大変な損害になってしまうことがあります。
その場合、規約違反などでなにかペナルティを受けるかもしれません。
他のお仕事とモデルが違う点でもあります。
気をつけましょう。
パーツモデルになるには
他のモデル業と同じで、スカウトから事務所へという場合が少ないです。
パーツだけなので、スカウトしづらいのです。
例えば、知人から手を褒められたとします。
何度も褒められていると、そのパーツに自身が付いてきます。
そんな時に「パーツモデルになってみたら?」と勧められて始める、というのが1番多いかもしれません。
パーツモデルと検索すると、募集している事務所も結構あります。
事務所や企業の募集に応募して始めるというのもあります。
注意!パーツモデルの撮影じゃない?!
パーツモデル募集の案内は、その事務所や企業をよく調べてから応募しましょう。
パーツモデルですので、そのパーツのみが重要視されます。
オーディションや撮影と称して、悪いことに写真が使われる可能性もあります。
特に女性は注意して、見極めてください。