モデルは華やかな仕事として多くの人に憧れの対象になっています。
全国に放送されるCMのメインを務めたり、コレクションのランウェイを多くの視線を集めながら堂々と歩くことができる。
それがモデルという職業です。
そんな華やかな面がある一方で、モデルには常に気にしておかないといけないことがあります。
それが税金です。
モデルは歴とした職業です。
ただ一般的な企業に雇用されているわけではないので自分で確定申告を行わないといけません。
モデルとして報酬が発生した場合はすでにその報酬が申告の対象になります。
ですのでモデルとして仕事を始めた方は基本的に確定申告を行います。
確定申告しないといけないなんて初耳、、、
税金のことが全くわからない、、、
副業としてモデルをやっているんだけどどうすればいいのか、、、
などの疑問が出てくるかと思います。
そこで今回はモデルの税金計算や確定申告について簡単にご説明していきます。
確定申告、税金について全く意識したことがない方でもわかりやすいように説明しています。
確定申告をおこなうつもりのモデルはぜひ参考にしてみてください。
モデルはなぜ確定申告をする必要があるの?
社会人から脱サラしてモデルになったという人もいるでしょう。
そういった方は働いているときに確定申告なんてしなかったという人がほとんどでしょう。
モデルという職業は会社員のように雇用関係にありません。
モデルはモデル事務所・エージェンシーと業務委託という契約を結んでいる個人事業主という扱いになります。
業務委託と言うのはモデルの仕事を例に説明すると、
事務所が請け負った仕事をモデルが遂行するといった内容になります。
会社に属していると税金の計算や所得税の支払いついては自動的に支払われる会社側で行ってくれます。
サラリーマンの方は自分の給料明細を確認するとわかりやすいですが税金が給与から引かれているのがわかるでしょう。
モデルのような個人事業主は仕事で得た報酬から源泉徴収のみ引かれるようになっており、報酬から引かれる金額はサラリーマンと比べると少ないです。
個人事業主は1年間で稼いだ金額を申告したタイミングで引かれる所得税が決まります。
なので個人事業主、モデルは所得税を後で支払うと言うことになります。
確定申告をしないと脱税することになってしまい、申告していないことがわかると追徴課税という余分に税金を払うことになります。
副業としてモデルをやっている方も確定申告をする必要があります。
会社で得た源泉徴収票または支払い調書を元に確定申告を行ってください。
税金の計算方法は?
確定申告とは、なぜモデルが行う必要があるのかと言うことをおわかりいただけたかと思います。
ここからは気になるモデルの税金の計算方法についてここから説明していきます。
1月1日から12月31日までの1年間のモデル業の雑所得によって確定申告をする必要があるか不要なのかが決まります。
計算式はシンプルです。
(報酬-必要経費)がいくらかで決まります。
モデル業以外に収入がない場合
①33万円以下の雑所得
所得税(国税)、住民税(地方税)ともに確定申告する必要は不要です。
ただ、確定申告をすることで報酬をもらうときに天引きされていた源泉徴収が戻ってくる可能性があります。
②33〜38万円以下の雑所得
住民税の申告をする必要が出てきます。
ただ、所得税の確定申告で源泉徴収が戻ってくる可能性があり、
その場合住民税の申告をしなくてよくなります。
基本的に確定申告をした方が無難です。
③38万円を超える雑所得
所得税の確定申告をする必要が出てきます。
所得税の確定申告をすれば税務署が住んでいる地域へ申告内容を通知してくれます。
さらに雑所得が38万円を超えてしまうと、親や配偶者の扶養控除が受けられなくなります。
モデルと併せて副業をしている場合
モデルは売れるまで副業他のお仕事をしながらと言う方がほとんどです。
この場合は、モデル業の雑所得が20万円を超えると所得税の確定申告をしなければいけません。
モデル業以外にお仕事をしていて報酬ではなく給与所得がある場合は、給与所得とモデル業の所得の合計に税金がかかるようになります。
そのためモデル業が赤字の場合合計の課税所得が抑えることができます。
この時は税金が割と多く戻ってくることがあります。
雑所得の計算の経費って?
雑所得は、前述の通り1年間の報酬金額合計から必要経費を差し引いた金額です。
モデル業の必要経費は、例に挙げると以下になります。
・衣装代
・美容代
・撮影代
・旅費交通費
・飲食代
・家賃・水道光熱費
・通信費
経費として計上するためにはレシート、領収書やクレジットカードの明細を保管しておきましょう。
また何で必要だったのかを説明できるようにメモ書きも残しておくといいでしょう。
モデルは確定申告すべき!
確定申告とは税金を払うためにだけに行うものではなく、余分に払ってしまった税金が戻ってくる可能性もあります。
モデルの中には、確定申告のことをよくわからない、手間がかかる、面倒と言うような理由で確定申告をしないという方もいます。
基本的にモデルとして報酬が発生した場合は確定申告を行う必要があるので、申告する準備をしておきましょう。