モデルになる夢、キラキラしていて素敵ですよね!
でも、「モデル事務所って所属するのにお金がかかるの?」「高額請求されたり、騙されたりしないかな…」そんな不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。
特にモデルを目指し始めたばかりの初心者さんや、まだ若い10代の方にとっては、お金の話はとても気になるところだと思います。
この記事では、モデル事務所にかかる費用のリアルな内訳や相場、そして残念ながら存在する悪質な事務所や詐欺の手口、それを回避するための具体的な方法を分かりやすく解説します!
Contents
モデル事務所って本当にお金がかかるの?費用の基本を解説
モデル事務所に所属するとなると、お金がかかるのか、それとも無料なのか、とても気になりますよね。
結論から言えば、事務所によって大きく異なります。
お金がかからない事務所も確かに存在しますが、何らかの費用が発生する事務所のほうが多いのが現実です。
「所属=無料」は誤解?費用が発生する理由とは
モデル事務所も一つのビジネスです。
新人モデルを育てるには、次のようなコストがかかります。
このようなコストを事務所が負担するか、所属モデルが負担するかによって、費用の有無が決まってきます。
「レッスン料がかかるから詐欺」「お金を取るなんて怪しい」というわけではありません。
大切なのは、その金額が適正かどうか、そして何の対価としてお金を払うのかをしっかり理解することです。
🔍 編集部アドバイス
「大学に行くのにも学費がかかるように、モデルになるための教育にもコストはかかります。重要なのは、その費用が適正かどうか、そして本当に必要な教育やサポートを受けられるかどうかです。」
費用がかかるケース vs かからないケースの違い
費用がかかりやすいケース:
- 養成所機能を持つ中小規模の事務所
- スクールタイプの事務所
- 未経験者向けの育成プログラムがある事務所
費用がかからないことが多いケース:
- 大手プロダクションのオーディション本選考合格者
- スカウトされて所属する場合(特に大手事務所)
- すでに経験があり即戦力として期待される場合
一方、中小規模の事務所では、そのリスクを取れないため、レッスン料などの形で費用を徴収するケースが多いのです。
知らないと損する?モデル事務所でかかる費用のリアルな内訳と相場
では具体的に、どのような名目で、どのくらいの費用がかかる可能性があるのかを詳しく見ていきましょう。
入所金・登録料はいくらくらい?
入所金や登録料は、事務所に所属する際に最初に必要となる可能性のある費用です。
- 相場: 0円〜数十万円
- 一般的な範囲: 数万円〜20万円程度
大手事務所では入所金がゼロの場合もありますが、中小規模の事務所では5万円〜20万円程度かかることが多いです。
入所金が発生する場合は、何の対価なのかを必ず確認しましょう。
- あまりに高額(30万円以上)の場合は要注意
- 説明があいまいな場合も警戒する
- 「今日だけ特別割引」などと焦らされる場合も要注意
レッスン料の相場と支払い方法(月謝?一括?)
モデルとしてのスキルアップのためのレッスン(ウォーキング、ポージング、表現力など)にかかる費用です。
月謝制の場合:
- 相場: 月1万円〜3万円程度
- 受講頻度: 週1回〜2回程度
一括払いの場合:
- 相場: 半年で20万円〜40万円程度
- 年間: 40万円〜80万円程度
支払い方法は事務所によって異なります。
- 月謝制: 1ヶ月ごとに支払う(辞めやすい)
- チケット制: レッスン回数分のチケットを購入(利用期限あり)
- 一括前払い: 半年や1年分をまとめて支払う(辞めにくい)
✔️ レッスン料チェックリスト
契約前に確認すべきポイント:
- 内容は明確か(どんなレッスンを何回受けられるか)
- 講師は誰か(プロフィールや実績)
- 中途解約は可能か(返金条件はどうなっているか)
- 追加費用は発生しないか
宣材写真・プロフィール作成費用の目安
宣材写真とは、オーディションや仕事獲得に使用するプロフィール写真のことです。
宣材写真撮影費用:
- 相場: 1万円〜5万円程度
- 含まれるもの: カメラマン撮影料、ヘアメイク代、スタジオ使用料など
プロフィール制作費:
- 相場: 数千円〜数万円
- 内容: コンポジットカード、ウェブプロフィール作成など
この費用は「一度撮ったら終わり」ではなく、定期的な更新が必要なことが多いです。
- 数十万円単位の写真集やアルバム制作を勧められた場合は要注意
- 「この写真じゃ仕事が取れない」と過度に不安をあおられる場合も警戒
見落としがち?交通費や自己投資(美容代など)
契約書に書かれている費用以外にも、モデル活動にはさまざまな「隠れたコスト」があります。
交通費:
- レッスンやオーディション会場への交通費
- 地方在住者の場合、上京費用(新幹線代、宿泊費)
衣装・私服:
- オーディション用の服装
- レッスン着(ダンス用レオタード、ヒールなど)
自己メンテナンス費:
- 体型維持のためのジム代やヨガ代
- ヘアスタイル維持のための美容院代
- スキンケア・メイク用品
これらの費用は事務所との契約には含まれていないことがほとんどですが、モデル活動を続けるうえで必要になってくる出費です。
費用項目 | 初期費用(一時金) | 継続費用(月額) | 備考 |
---|---|---|---|
入所金 | 0〜20万円 | – | 事務所により大きく異なる |
レッスン料 | – | 1〜3万円 | 月謝制の場合。一括だと半年20〜40万円 |
宣材写真 | 1〜5万円 | – | 半年〜1年に一度更新が必要なことも |
交通費 | – | 0.5〜2万円 | 地方からなら月数万円以上も |
衣装・私服 | 3〜10万円 | – | 初期投資として必要なことが多い |
自己メンテナンス | – | 1〜3万円 | ジム、美容院、コスメなど |
お金がかからない事務所もある?タイプ別メリット・デメリット比較
費用の有無によって、モデル事務所はいくつかのタイプに分けられます。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較してみましょう。
【無料ケース1】大手プロダクション系:狭き門だが費用負担ほぼゼロ
研音、スターダストプロモーション、インセントなどの大手事務所は、所属費用やレッスン料が無料の場合が多いです。
メリット:
- 費用負担がほとんどない
- 業界内での影響力が大きい
- 大きな仕事や有名作品に出演するチャンスがある
デメリット:
- オーディションの競争率が極めて高い(合格率は数%以下)
- 合格しても事務所内の競争が激しい
- デビュー後の給料から育成費が回収される場合もある
こんな人に向いています:
- 容姿や才能に自信がある人
- 狭き門でも挑戦したい意欲のある人
- 費用をかけずにプロの環境に飛び込みたい人
【無料ケース2】スカウト型:費用はかからないことが多いが注意点も
街頭やSNSでスカウトされて所属する場合、費用を請求されないことが多いです。
メリット:
- 費用負担がほとんどない
- 自分では気づかなかった可能性を発見してもらえる
- 思いがけないチャンスが舞い込む
デメリット:
- 悪質なスカウト詐欺のリスクがある
- 自分のやりたい方向性と事務所の強みが合わない可能性
- スカウト待ちという受け身の姿勢になりがち
注意点:
- スカウトされたら、その場で契約せず、必ず持ち帰って調査する
- 事務所の実績や口コミをしっかり確認する
- 個人情報を安易に教えない
【有料ケース】養成所・スクール系:基礎から学べるが費用は高め
自社で養成所やスクールを運営し、体系的なレッスンを提供するタイプの事務所です。
メリット:
- 未経験者でも基礎から学べる
- レッスン環境が整っている
- カリキュラムが体系的
- 同じ目標を持つ仲間ができる
デメリット:
- 入所金やレッスン料が高額になりがち
- 所属人数が多くデビューまでの競争が激しい
- 必ずしもデビューが保証されるわけではない
費用目安:
- 入所金:10万円〜20万円程度
- 月謝:1万円〜3万円程度
- トータル:年間数十万円程度

養成所タイプの事務所を選ぶ際は、費用対効果をしっかり考えることが大切です。
騙されないで!悪質・詐欺事務所の典型的な手口を知っておこう
残念ながら、モデル志望者の夢につけ込む悪質な手口が存在します。
被害に遭わないためにも、典型的な詐欺パターンを知っておきましょう。
手口1:「オーディション合格!でもデビューにはレッスンが必要」→高額契約へ誘導
これは最も典型的な「オーディション商法」と呼ばれる手口です。
手口の流れ:
- 街頭やSNSで「モデル募集」「タレント発掘オーディション」などと声をかける
- 簡単な面接やオーディションを行い、「あなたには才能がある」「絶対売れる」と褒めちぎる
- 「ただし、プロになるにはこの特別レッスンが必要」と言って、高額なレッスン契約を勧める
- 契約を急かし、「今日決めないとチャンスは逃げる」などと焦らせる
- 契約後は約束通りのサポートがなく、追加料金を要求されることも
見分けるポイント:
- 誰でも簡単に「合格」する
- 過度に褒めて期待させる
- その場で高額な契約を迫る
経験者の声:
「オーディションに合格したと言われて喜んでいたら、62万円のレッスン契約を勧められました。親に相談したら止められて、後で調べたらそれが典型的な詐欺だと分かりました。」(17歳女性)
手口2:相場よりはるかに高い!不当な宣材写真・アルバム制作費の請求
宣材写真は必要ですが、相場を大幅に超える費用を請求するケースがあります。
手口の流れ:
- 「この写真では仕事が取れない」「プロの写真が必要」と不安をあおる
- 「所属するには当社専属カメラマンの写真が必要」と言う
- 相場(数万円)を大幅に超える何十万円もの撮影料を請求
- 断ると「所属できない」「オーディションを受けられない」と脅す
見分けるポイント:
- 相場(1〜5万円程度)より明らかに高額
- 特定のカメラマンや写真館でしか撮れないと言う
- 写真を撮った後も仕事紹介がない
手口3:街頭スカウトからの強引な勧誘「今日決めないとチャンスはない」
繁華街でのキャッチセールス的なスカウトには要注意です。
手口の流れ:
- 繁華街などで「モデルに向いている」と声をかける
- 喫茶店や事務所に連れて行き、モデルの夢を膨らませる話をする
- 「今だけの特別料金」「今日契約すれば割引」と即日契約を迫る
- 「親に内緒でも大丈夫」などと言って若者を惑わす
見分けるポイント:
- その場ですぐに契約を迫る
- 持ち帰って考える時間を与えない
- 親や家族に相談することを嫌がる
手口4:「お金がなくても大丈夫」と借金やクレジット契約を勧める
高額な費用を提示し、支払いが難しそうな様子を見せると「ローンが組める」と借金を勧めてくる手口も。
手口の流れ:
- 高額なレッスン料や入所金を提示する
- 「支払いが難しい」と言うと「分割払いができる」と提案
- 学生ローンやクレジットカード契約を勧める
- 未成年なのに親権者の承諾なしで契約させようとする
見分けるポイント:
- 未成年に安易にローン契約を勧める
- その場でクレジットカード申込書を用意している
- 「親に内緒でも大丈夫」と言う
安全なモデル事務所を見抜く!詐欺回避のためのチェックリスト
では、悪質な事務所に引っかからないために、事務所選びや契約時に具体的に何をチェックすべきかをリスト形式で見ていきましょう。
□ 事務所の実績・評判を徹底リサーチしたか?
チェック項目:
- 公式サイトの充実度
- 会社概要(住所、電話番号、設立年など)が明記されているか
- 所属モデルの活動実績が具体的に紹介されているか
- ネット検索での評判
- 事務所名で検索して、悪い評判やトラブル情報がないか
- 所属モデルの活動が実際に確認できるか
実践テクニック:
「事務所名 詐欺」「事務所名 トラブル」などのキーワードで検索してみると、問題がある場合に情報が出てくることがあります。
□ 契約前に費用とサポート内容を書面で確認したか?
チェック項目:
- 費用の内訳
- 「何に」「いくら」「いつまでに」支払う必要があるのか
- 初期費用と月々の費用が明確か
- 追加で発生する可能性のある費用はないか
- サポート内容
- レッスンの具体的な内容、頻度、時間
- 事務所が提供するオーディション情報や仕事紹介の頻度
- 契約書のチェックポイント
- 解約条件や返金ポリシー
- 契約期間
- 違約金や罰則規定
実践テクニック:
「これまでの所属モデルの中で、デビューした人は何人くらいいますか?」など、具体的な質問をして回答を見る。
□ その場で即決せず、冷静に考える時間を持ったか?
チェック項目:
- 考える時間を確保する
- 「一度持ち帰って検討します」と伝える
- 「家族(保護者)に相談します」と言う
- 契約書のコピーをもらって内容を精査する
- 焦らせる言葉に注意
- 「今日だけの特別価格」
- 「今決めないと他の人になってしまう」
- 「合格者枠は残りわずか」
実践テクニック:
「契約書を持ち帰って、親と相談してから連絡します」とはっきり伝える。強引に契約を迫る事務所は信用できません。
□ 未成年者の場合、必ず保護者に相談・同席してもらったか?
チェック項目:
- 親権者の同意
- 契約書に親権者のサインが必要
- 面談や説明会に親権者が同席する
- 事務所側から親権者の同席を求められるか
- 警戒サイン
- 「親に内緒でも大丈夫」と言われる
- 親の同席や確認を嫌がる
- 未成年者だけで契約を進めようとする
【未成年・保護者必見】契約前に知っておくべき法的知識と注意点
特に10代とその保護者に向けて、契約に関する法的な注意点や対処法を解説します。
未成年者の契約には親権者の同意が絶対必要!取消権についても知っておこう
日本の法律(民法)では、未成年者が親権者の同意を得ずに結んだ契約は、原則として後から取り消すことができる「未成年者取消権」があります。
しかし、トラブルを避けるためには、最初から必ず保護者の同意を得て契約に臨むことが重要です。
未成年者取消権の条件:
- 契約時に18歳未満であること
- 親権者の同意なく契約していること
- 取消権を行使する意思表示をすること
- 未成年であることを故意に隠して契約した場合は取消できないことも
- 取消権があっても、一度払ったお金の返還手続きには時間や労力がかかる
- トラブルを避けるために、最初から親権者と一緒に契約内容を確認することが大切
もし契約してしまっても諦めないで!クーリングオフと相談窓口
万が一、強引な勧誘などで不本意な契約をしてしまった場合でも、契約内容や状況によっては「クーリングオフ制度」を利用して契約を解除できる可能性があります。
クーリングオフが適用される可能性のあるケース:
- 訪問販売(自宅や職場で勧誘された場合)
- キャッチセールス(街頭で声をかけられて事務所に連れていかれた場合)
- 特定継続的役務提供(一定期間継続してレッスンを受ける契約など)
クーリングオフの期間:
- 基本的には契約書面を受け取った日から8日以内
- 特定継続的役務提供の場合は20日以内の場合も
困ったときの相談窓口:
- 消費者ホットライン:188(いやや!)
- 各地の消費生活センター
- 地元の弁護士会や法テラス
一人で悩まず、すぐに相談することが大切です。
親御さんへ:お子さんの夢を安全に応援するためにできること
保護者の方に向けて、お子さんがモデルを目指す際に注意すべき点をアドバイスします。
事前チェックポイント:
- 事務所の信頼性を一緒に調査する
- 契約内容をじっくり確認する
- 総費用(入所金+レッスン料+その他)が適正か判断する
- 学業との両立が可能かどうか考える
コミュニケーションのコツ:
- お子さんの夢を否定せず、現実的なリスクや課題も一緒に考える
- 「絶対ダメ」ではなく「安全に挑戦するにはどうすればいいか」という姿勢で接する
- 契約前には必ず同席し、不明点や不安な点は遠慮なく質問する
- トラブルの兆候があれば、早めに専門家に相談する
よくある質問(FAQ)
Q: モデル事務所のレッスン料は平均いくらくらいですか?
A: 事務所やコースによりますが、月謝制の場合、月に1万円~3万円程度がひとつの目安です。
ただし、入所金や教材費が別途かかる場合や、年間一括払いの場合もあります。
無料の事務所も存在しますが、一般的には何らかの費用がかかることが多いです。
契約前によく確認しましょう。
Q: お金が一切かからないモデル事務所は本当にありますか?
A: はい、存在します。
特に大手芸能プロダクションでは、オーディション合格者やスカウトされた新人に対して、育成費用を事務所が負担し、レッスン料などが無料になるケースが多いです。
ただし、その分、所属へのハードルは非常に高い傾向にあります。
Q: オーディションに合格したらすぐお金を払わないとダメですか?
A: いいえ、その場で即金や契約を強要する事務所は注意が必要です。
正規の事務所であれば、契約内容や費用についてきちんと説明し、検討する時間を与えてくれるはずです。
「今日中に払わないと合格を取り消す」などと言われた場合は、悪質な手口の可能性が高いので、一旦持ち帰って冷静に判断しましょう。
Q: 親に内緒でモデル事務所と契約できますか?
A: 未成年者の場合、法律上、親権者の同意なしに契約を結ぶことはできません(結んでも後で取り消される可能性があります)。
事務所側も通常、保護者の同意書を求めます。
トラブルを避けるためにも、必ず保護者に相談し、理解と協力を得てから進めるようにしましょう。
Q: 地方在住でもモデルになれますか?費用は変わりますか?
A: はい、地方在住でもモデルになるチャンスはあります。
地方都市を拠点とするモデル事務所もありますし、全国規模のオーディションに応募することも可能です。
ただし、東京などの大都市でのレッスンやオーディションに参加する場合、交通費や宿泊費が別途かかるため、費用負担は大きくなる可能性があります。
最近はオンラインでのオーディションやレッスンを行う事務所も増えています。
まとめ
モデルになるという夢を追いかける上で、「お金」の問題は避けて通れません。
この記事では、モデル事務所にかかる費用の種類や相場、そして残念ながら存在する詐欺的な手口とその見分け方について解説してきました。
大切なのは、「費用がかかる=悪」と決めつけず、その内容が適正かどうかを見極める知識を持つことです。
そして、甘い言葉や焦らせる言葉に惑わされず、常に冷静に判断し、信頼できる大人に相談する勇気を持つこと。
特に未成年の方は、必ず保護者の方と一緒に考え、安全な道を選んでくださいね。
この記事が、あなたの夢への第一歩を後押しし、輝く未来への道しるべとなれば嬉しいです。
さあ、正しい知識を武器に、自信を持ってチャレンジしてみましょう!
大手事務所が無料なのは、将来的にそのモデルが稼いだ収入から回収できると見込んでいるからです。