撮影時のモデルはどうやって選ぶ?選び方・コツをご紹介

撮影時のモデルはどうやって選ぶ?選び方・コツをご紹介

撮影現場で華やかに活躍するモデルたち。
でも、いざ「どんなモデルを選べばいいの?」となると、意外にも迷いやすいポイントが多いものです。
というのも、モデルは単に被写体としての役割だけではなく、ブランドイメージそのものを体現する存在だから。

企業が商品やサービスの魅力を最大限に引き出すためには、撮影モデルの「選び方」が重要です。

そこで本記事では、撮影モデルを選ぶうえでチェックすべきポイントから、実際にどうアプローチすればいいかという具体的なコツまでを徹底解説します。
選び方を誤ると、撮影そのものが空回りしてしまうリスクもありますので、ぜひ最後まで目を通してみてください。

この記事で得られること
  • 撮影モデルを選ぶ際の具体的なポイントと手順が分かる
  • ブランドイメージやターゲットオーディエンスとのマッチング方法が把握できる
  • スムーズなキャスティングや長期的なパートナーシップづくりのヒントが得られる

撮影モデル選びの重要性

ブランドイメージへの影響

ブランドイメージは、企業が持つ価値観や世界観を象徴する大切な要素。
撮影モデルの雰囲気やキャラクター次第で、そのブランドイメージがより鮮明に伝わることもあれば、逆にぼやけてしまうリスクもあります。

  • ブランドコンセプトに合ったモデルを起用すれば、商品やサービスの世界観を自然と際立たせることができる
  • 逆に、ブランドとの相性が悪いモデルを選ぶと「なんだか違和感がある」と感じられ、企業イメージを損ねる可能性もある

「モデルは単なる被写体ではなく、ブランドの“顔”そのものです」

このように、モデル1人の存在がブランドのイメージ戦略を左右するため、撮影モデルの選定は慎重に行いたいところです。

ターゲットオーディエンスとの共感

商品の魅力をしっかり伝えるには、まずターゲットとなるオーディエンスが「自分ごと化」しやすいモデルを選ぶことが大切。

たとえば、若い層に響くファッションブランドなら、同世代かつトレンド感のあるモデルを起用すると共感度が高まります。

→ 若者向け化粧品なら、SNSで人気のインフルエンサーをモデルとして登用する
→ シニア向け健康食品なら、健康的で落ち着いた雰囲気のモデルを起用して信頼感を演出する

こうしたターゲット目線を意識したモデル選定ができるかどうかが、マーケティング効果を大きく左右するのです。

マーケティング効果への影響

撮影モデルの選定が成功すれば、商品の売上やブランド認知度の向上に直結する場合も少なくありません。
とくに、以下のポイントをしっかり押さえたモデル選びは、プロモーションの成果を飛躍的に伸ばします。

プロモーションの成果を伸ばすポイント
  • カメラ映りが良く、商品やサービスの特徴を的確にアピールできること
  • 現場のスタッフや広告代理店と円滑にコミュニケーションが取れること
  • ブランドの世界観を理解し、自分の持ち味で表現できる柔軟性があること

モデルとブランドの相性がピタリと合うと、撮影現場の雰囲気も良くなり、より魅力的な写真や映像を生み出すことができます。
結果として、ターゲットオーディエンスの心を掴み、商品・サービスへの興味や購買意欲を自然に高められるのです。

撮影モデルを選ぶ前に確認すべきこと

撮影の目的とコンセプトを明確にする

まず大前提として、撮影を行う「目的」や「コンセプト」が定まっていないと、どんなモデルを選ぶべきかの指針が曖昧になってしまいます。

商品のPRをメインにしたいのか、ブランドイメージの向上を図りたいのか、あるいはSNSを中心にしたバイラルを狙いたいのか。
こうしたゴールが明確であればあるほど、モデル選びでブレが生じにくくなるのです。

  • コンセプトがしっかり固まれば、ブランドの世界観を共有できるモデルを的確に探せる
  • 撮影現場でもスタッフ・モデル間の共通言語が生まれやすく、スムーズに進行できる

一見地味な作業に思えるかもしれませんが、撮影の成功を左右する最重要ポイントともいえます。

ターゲットオーディエンスを分析する

ターゲットオーディエンスが求めるイメージを把握するには、年齢や性別、ライフスタイルだけでなく、どんなSNSを使い、どんなコンテンツに共感しやすいのかといった“デジタル行動”まで踏み込むとより精度が上がります。

◆ 若者向けなら、トレンド感の強いモデルを選ぶことで商品理解や購買意欲が高まりやすい
◆ 女性向けコスメなら、実際に使っている感覚が伝わりやすいモデルを起用し、ビジュアルに説得力を持たせる
◆ 企業向けサービスなら、信頼感やプロフェッショナルな印象を与えるモデルの存在がブランディングに貢献する

オーディエンスのニーズに合うモデル像を明確にしておけば、たとえばオーディションや事務所との打ち合わせの際にもスムーズにイメージを共有できます。

予算とスケジュールを確認する

モデル選びには、もちろん予算とスケジュールの見極めが欠かせません。
実績豊富なモデルや有名モデルを起用する場合、費用面でハードルが高くなるケースも少なくありません。
また、撮影日程が厳しい場合は、候補モデルとのスケジュール調整が難航することも考慮しておきましょう。

ポイント
  • キャスティング費用、ヘアメイクやスタイリストの手配費などを含めた総合的なコストを把握する
  • 撮影日数とモデルの拘束時間を明確にし、事前に確保できる日程をすり合わせる
  • 急なスケジュール変更が生じた際に対応できるリカバリープラン(代替案)を用意しておく

予算とスケジュールに無理が生じると、せっかくモデルを選んでも撮影クオリティが下がってしまいかねません。
現実的なプランを組みながら、最適なモデルを見極めることが大切です。

撮影モデルの選び方

モデルのタイプを検討する

撮影モデルと一口にいっても、そのタイプは多岐にわたります。
たとえばファッションモデルならスタイル重視、コスメ系なら顔立ちや肌感が重要、といったように商品の特性によって求められる要素は変わってきます。

1) ファッションモデル

  • 洋服やアクセサリーなどを美しく着こなせるバランスの良さがポイント
  • ランウェイ経験のあるモデルはウォーキングやポージングが洗練されている

2) パーツモデル

  • 手や足、髪など特定のパーツを魅力的に表現できる力が求められる
  • 化粧品や美容グッズの広告では“部分的な美”がアピールポイントに

3) シニアモデル

  • 高齢化時代、シニア向け商品の訴求力は上昇傾向
  • 生活感や健康的な雰囲気を映し出す実績・経験があるモデルが重宝される

さらにキッズモデル、スポーツモデル、インフルエンサー系モデルなど多様なカテゴリーが存在します。

何を、誰に、どのようにアピールしたいかによって、選ぶべきモデルのタイプは大きく変わります。

ポートフォリオと過去の実績を確認する

続いて重要なのが、モデルのポートフォリオチェック。
どんな広告や雑誌、または映像作品などに出演してきたのか。
過去の実績を確認すれば、そのモデルが持つ雰囲気や表現力、カメラ映りの良さをイメージしやすくなります。

→ 特に企業ブランディングにおいて、どのようなコンセプトやターゲットオーディエンスに向けた撮影経験があるのかをしっかり把握する

→ 過去の仕事で評価が高かったモデルは、現場でも柔軟な対応が期待できる

モデル本人のSNSやWeb上のギャラリーを参考にするのも有効ですが、可能であればモデル事務所や本人から直接ポートフォリオを取り寄せ、ハイレゾのビジュアルや動画もチェックしてみましょう。

オーディションを実施する

複数の候補者から最適なモデルを選ぶには、やはりオーディションが一番。
写真や映像だけではわからない、「撮影現場での空気感」や「生身での表情の変化」「コミュニケーション能力」などを直接確認できます。

  • オーディションではまずカメラテストを行い、現場の照明やメイクとの相性をチェックする
  • モデルと対話しながら、ブランドイメージや撮影テーマをどれほど理解できるかを見極める
  • 演技力が求められる場合には、簡単な演技やポージングを試してもらう

写真だけで判断すると、実際の印象と大きく異なることもあります。

費用や手間はかかりますが、本気でモデル選定の成功率を上げたいのであれば、オーディションの実施は非常に効果的といえます。

モデル事務所を活用する

キャスティングをスムーズに進めたいなら、信頼できるモデル事務所をうまく活用しましょう。
事務所には多種多様なモデルが所属しているため、自社のブランドイメージに合致する人材を一度に探せるのがメリットです。

◆ 広告代理店を通さなくても、直接モデル事務所にアプローチできる
◆ スケジュール管理や撮影当日の調整なども事務所がサポートしてくれる
◆ モデル側としても、事務所が仲介に入ることで契約・出演条件が明確になりやすい

ただし、事務所によって得意とするジャンルが異なることもあるので、以下のような観点で選ぶのがおすすめです。

選ぶ際のチェック項目内容
所属モデルの得意ジャンルファッション系、コスメ系、シニアモデルなど、強みを持つカテゴリーの有無
過去の実績・取引先どのような企業やブランドと契約実績があるか
スタッフの対応やサポートキャスティングや撮影当日のトラブルに迅速に対応してくれるか

このようなポイントを踏まえて事務所を選べば、モデル選定から撮影までを一気通貫でスムーズに行えるはずです。

撮影モデル選びで成功するコツ

ブランドイメージとの一致を最優先する

モデルが持つ個性や雰囲気が、あなたの企業やブランドの価値観と合致しているかどうか。
これを見極めることが、撮影モデルの選び方において最も大切なポイントです。

  • ブランドカラーや商品コンセプトと違うタイプのモデルを起用すると、宣伝内容がチグハグに見える恐れがある
  • 逆に、ブランドイメージをしっかり体現できるモデルを選べば、撮影全体のまとまりが増してメッセージも伝わりやすい

「見た目の美しさ」だけを重視するのではなく、そのモデルがブランドの“空気感”を表現できるかを軸に考えてください。

コミュニケーション能力を重視する

撮影現場は、カメラマンやスタイリスト、広告代理店など多くのスタッフが関わります。
モデル自身がコミュニケーション上手であれば、スムーズな進行だけでなく、撮影のクオリティ向上にも大きく寄与します。

1) 撮影意図を汲み取り、柔軟なポージングや表情を表現できるか
2) スタッフからのリクエストを素直に取り入れつつ、自分なりのアレンジも提案できるか
3) 緊張感のある現場でも、周囲と積極的にコミュニケーションを図れるか

これらのポイントをチェックするには、やはりオーディションや実際の面接が効果的。
過去の出演履歴だけでは測りきれない“現場力”を見極めることが大事です。

長期的な関係構築を視野に入れる

撮影モデルを選ぶ際は、単発のプロジェクトだけでなく今後のブランド展開を見据えるのも良い考えです。
一度の撮影でモデルの雰囲気がブランドにしっくりきたなら、継続的なコラボやキャンペーン展開に発展させることで、さらに強い印象を市場に残せるでしょう。

→ シーズン毎に同じモデルを起用することで「おなじみのブランドイメージ」を作り上げる
→ 新商品リリースの度に、モデルがSNSやイベントで発信してくれれば、認知度アップにつながる
→ モデル自身がブランドの“ファン”になってくれると、より熱量を持ったPRが期待できる

「撮影モデルの選び方」を一度きりのキャスティングで終わらせず、長期的なパートナーシップとしてとらえることで、ブランド力は確実に底上げされていきます。

まとめ

「撮影モデルをどう選ぶか」は、企業のマーケティング活動において非常に重要なテーマです。
本記事では、ブランドイメージの一致やコミュニケーション力、さらには長期的な関係構築など、見落とせない観点をご紹介しました。

ブランドの持つ世界観やターゲットへの訴求を、モデルの力で最大限に引き上げることができれば、撮影そのものはもちろん、宣伝効果までも飛躍的に高めることができます。
ぜひ今回ご紹介した選び方のポイントを参考に、あなたのプロジェクトで最高の「撮影モデル」を見つけてください。

そして、妥協のないモデル選びこそが、ブランドの未来を彩るカギとなるはずです。

御社のブランド価値を高める、最適なモデルを。

求めるのは、一瞬で心をつかむ表現力、そしてブランドの世界観を体現する存在感。
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「MODEL Bookmark」は現役モデル『藤原 宏旨』が監修するモデルのための総合情報サイトです。

◆監修|藤原 宏旨 - Hiroshi Fujiwara -

<経歴|Career>
モデルとして10年以上の実績を積み上げ、現役モデルとして活躍しながら現在はWeb事業を手掛ける株式会社リンクカラーの代表として活動。

<Achievement|モデル実績>
・CM|GEORGIA/NTTドコモ/シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート etc...
・MAGAZINE|smart/カジカジ/ゼクシィ etc...
・STILL|USJ/Nikon/ベルメゾン/ニッセン etc...
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