企業のホームページやパンフレットなどにも使用されるフリー素材。
「写真でよく見るあのモデルさんは、いくら稼いでいるの?」と気になったことはありませんか?
そこで今回は、フリー素材モデルの収入事情についてご紹介します。
フリー素材モデルという仕事について
フリー素材とは、無料で使用できる画像のことです。
さまざまな日常シーンに合わせた写真を提供することで、報酬を獲得できます。
しかし「無料で写真を提供していて、収入にはなるの?」と思いますよね?
- 写真素材提供サイトに掲載されているバナーからの広告料
- 写真素材サイトの有料プランによる課金報酬
フリー素材モデルの収入には「広告料」と「有料プランの課金報酬」の2種類があります。
サイト内でお金が発生すれは、モデルに報酬が入る仕組みです。
【収入事情】大手のフリー素材モデルでもほとんど稼げない
フリー素材サイトで有名なものと言えば、「ぱくたそ」「写真AC」「PIXTA」などがあります。
中でも「ぱくたそ」で知名度を獲得している大川竜弥さんは、フリー素材モデルとして実績を残し、キャンペーンサイトのモデルやCM出演も果たしています。
しかし、そんな知名度のある大川竜弥さんでも、フリー素材モデルとしての収入はほとんどゼロです。
とあるインタビューでは、大川さんは以下のように答えています。
フリー素材は無料ですから、仮に100万枚使われたとしても、収入はゼロです。
もちろん、アクセス数に応じてぱくたそに広告収入は入りますが、それもサーバー代金やスタジオ代などの運営費でなくなってしまいます。
「企業コラボ」といって、企業から「こういうフリー素材を撮影してほしい」と依頼を受けたものに関しては、予算をいただいているので出演料が発生します。
https://dime.jp/genre/524475/
大川さんはのちのインタビューで、「フリー素材モデルは儲かりません」と断言しています。
収入の少ないフリー素材モデルをやるメリット・デメリット
儲からないフリー素材モデルがフリー素材を提供する理由は何でしょうか。
ここでは、そんなフリー素材モデルのメリットデメリットをご紹介します。
フリー素材モデルのメリット
フリー素材モデルのメリットはおもに以下の2つです。
- さまざまな人と関われる
- 顔と名前を多くの人に知ってもらえる
フリー素材モデルは、カメラマンやスタジオの関係者、メディア関係者など様々な人と関わることができます。
業界にたくさんの繋がりができれば、仕事にも繋がります。
また、フリー素材を多く提供すれば、顔や名前を多くの人に知ってもらえるでしょう。
認知度が高まると、別のモデル撮影に呼ばれたり、ドラマやCMに出られることも珍しくありません。
フリー素材モデルは、これから新たに挑戦したい人にとって、やりがいのある仕事だと言えます。
フリー素材モデルのデメリット
フリー素材モデルのデメリットはおもに以下の2つです。
- あまり稼げない
- 提供した素材がネット上に出回る
フリー素材は無料でダウンロードできるものなので、お金になることはほとんどありません。
また、写真素材は一度WEB上に出回ると、完全に取り消すことはできません。
有名人を目指して安易に素材モデルになると、今後の人生にも大きく影響してくる可能性もあります。
フリー素材モデルが稼ぐためには「アイデア」が大事
フリー素材モデルは、やる気さえあれば誰もができる仕事です。
また、フリー素材モデルにとって大事なのは、美しさやかっこよさではなく、「実際にいる、いそう」という自然さです。
他者と差別化を図るためには、アイデアや企画力が重要になるでしょう。
例えば、
- フリー素材なのに物凄くクオリティの高い画像を提供する
- 今後検索されるであろう素材を提供する
- 興味を持たれやすいマニアックなフリー素材も用意する
など。
ダウンロードする側が「面白い」「この人は一体誰なんだ」となれば、あとはオファーが来るのを待つだけです。
フリー素材モデルは自分の宣伝活動に効果的
フリー素材モデルは、自分を売り出すための手段として効果的です。
誰もが無料で利用できるフリー素材は、多くの人に拡散されます。
大きな収入源にはなりませんが、自分の顔や名前を効果的に宣伝できるでしょう。
また知名度を獲得すれば、業界関係者から雑誌やテレビの仕事のオファーを受けられることも珍しくありません。
フリー素材モデルは、これから新たに挑戦したい人にとって、やりがいのある仕事だと言えます。