モデルにはプロとして求められる要素が沢山あります。
ルックスやファッションセンスはもちろん、カメラを向けられたときに求められるポージングが出来るか、ファッションショーなどで綺麗にウォーキング出来るか、流行に常にアンテナを張っているか等あげていけばきりがありません。
演技力はモデルに求められる重要な要素
その中でも現場でモデルが本当に求められる力の一つに演技力があります。
webCMやTVCM、ミュージックビデオの出演、または広告撮影などでも、あるシチュエーションの表情を下さいといった部分でかなり重要になってきます。
しかし、演技力をすぐに高めるという明確な方法はありません。
演技力とは、小手先のテクニック等を身につけたからと言って突然上手くではないです。
日々の意識や努力によって演技力は伸びていきます。
今回は演技力についてご紹介しましょう。
そもそも演技力とは?日常行っていることをするだけ?
演技力とは、いったい何なのでしょうか?
簡単に説明すると、演技をする上での力です。
力が大きければ大きいほど、演技力があると認められます。
演技力とコミュニケーション力との関係
演技とは基本的に日常生活と同じです。
ここで必要になってくるのがコミュニケーションです。
例をあげると、「大丈夫?」という台詞を言う場面になったとしましょう。
どのようなシチュエーションで「大丈夫?」というのかをまず想像してみましょう。
- 両親を事故で亡くした恋人を心配するとき
- 一夜漬けでテスト勉強をして今にも倒れそうな友達を心配するとき
- 走って転んだ見ず知らずの子供を心配するとき
同じ「大丈夫?」という台詞でも、シチュエーションにの違いによって言い方が変わってくると思います。
演技とは決められた世界で相手と「コミュニケーションを成立させる」ということです。
ということは「コミュニケーションを円滑に回せる人」=「演技力が高い人」ということになります。
演技力の基礎!まずは発声から!
演技力を伸ばすためにはまずは基礎作らないといけません。
演技の基礎は以下の3つに分けることができます。
- 発声
- 表情
- 表現
になります
まず発声とは?呼吸法からマスターしよう!
演技以前に人前に話すときに何よりも重要な要素は発声です。
・声が相手に聞こえていない
・劇場のお客さんに声が届いていない
これではどれだけ良い演技をしていても、声がとどいていない、気持ちをつたえることができないので表現ができないと思われてしまいます。
まず発声をするためには、腹式呼吸という呼吸法を体得しましょう。
身につけるには毎日の反復練習!腹式呼吸の練習法
- まず寝転がってお腹が膨らんでいることを意識する
- その意識をもったまま立って同じように呼吸する
- できるだけ喉を広げて「あー」と大きく声に出す
何度も言いますが毎日、トレーニングすることが重要です。
腹式呼吸を体得するとクリアに「あー」というように聞こえてきます。
演技をする上で必要な表情!まずは鏡を見てみよう!
次に重要になってくるのは表情です。
笑いながら怒ったり、泣きながら怒ったりと人間の感情は様々です。
このような例外は少しありますが人間は喜怒哀楽と4つの感情で気持ちを表します。
表情のトレーニング
表情のトレーニングはシンプルにできます。
まず鏡を用意して、自分の中での喜怒哀楽の顔になってみましょう。
鏡に映っている表情がその感情の時のあなたの顔になります。
それが客観的に見て気持ちが伝わるかを判断基準として伝わるようになるまでトレーニングしましょう!
表情は自然と出てきます。鏡で客観的に見てみないとわからないものなので定期的に確認する事もトレーニングになるでしょう。
表現とは?客観的に見て伝わるか確認しよう!
最後に演技で必要な力として表現があげられます。
表現というのは、相手にきちんと伝わることで、できているかを確認できます。
- 独りよがりの演技をしていないか
- 意味を取り違えていないか
これは自分一人だけで確認することが難しいです。
誰かに演技を見てもらうのがおすすめ!
自分の演技を誰かに見てもらうことが一番の近道です。
自分の伝えたい感情や目的が見ている人に伝わっているかどうかを確認しましょう。
見ている人に伝わっていないと勿論ダメですし、伝わったとしても感じとってもらったニュアンスがまで正解でないと確実に伝わっているとは言えません。
難しい点ですが、懲りずにしっかりと体得しましょう。
演技力を高めるためには気持ちが大事!
モデルに必要な演技、演技力についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
演じる役は基本的には人です。人には気持ちがあるので行動する事ができます。
その行動が演技になるので、このセリフはどんな気持ちで言ったのだろう、このセリフを言って相手はどんな反応をするのだろうか?等、最終的には役になりきることが自然な演技が出来るようになる最大のコツです。
モデルでもアパレルの撮影、広告の撮影でも役や設定があることが多いです。
その設定をしっかりと読み取ってどんな演技やポージングが求められているかを読み取れるようになれば、演技力をもったモデルと認識してもらえることでしょう。