商品やサービスの魅力を、より鮮明に伝えたい。
そんなときに欠かせないのが「モデル」の存在です。
しかし、プロダクション所属のモデルを起用しようとすると、出演料や契約条件が負担に感じられるケースもあるでしょう。
そこで注目されるのが「フリーモデル」。
無料または低コストで撮影を行えるため、スタートアップ企業や新規ブランドでも挑戦しやすい点が魅力です。
SNSとの相性も良く、撮影風景を拡散するだけでも、新たなPRチャンスが広がる可能性があります。
本記事では、企業がフリーモデルを募集・起用するために押さえておきたい基本知識から、具体的な探し方、そしてスムーズに進めるための注意点までをしっかり解説していきます。
フリーモデルの特性を理解し、上手に活用することで、自社ブランドのイメージ向上や認知拡大へとつなげましょう。
- フリーモデルを活用するメリットと注意点が一通り理解できる
- スムーズな撮影や契約に必要な準備や段取りが分かる
- 実際の募集方法とステップをイメージしやすくなる
- モデルとの良好な関係づくりでブランドイメージを高めるヒントが得られる
Contents
フリーモデル募集の基礎知識
フリーモデルとは何か
「フリーモデル」という言葉はよく耳にしますが、その定義は意外と幅広いです。
簡単に言えば、芸能事務所やプロダクションに所属せず、個人でモデル活動を行う人のこと。
自分で仕事を取ってギャラや条件を交渉するため、未経験の学生やOLさん、SNSでフォロワーを抱えるインフルエンサーなど、さまざまな背景の方がフリーモデルとして活動しています。
企業にとっては「予算を抑えつつモデルを手配したい」「人々の目に留まるビジュアルを作りたい」というニーズにマッチしやすい存在です。
いわゆる“プロモデル”とは異なり、業界歴や撮影実績は人それぞれですが、その分だけ柔軟な交渉がしやすいと言えます。
「モデル=華やかな人だけ」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、実際は自然体の雰囲気を求める企業案件も多数。
むしろ“いかにもモデル”というより等身大のリアルさが欲しいというケースでは、フリーモデルがぴったりハマることがよくあります。
フリーモデル募集が注目される理由
フリーモデルの募集が盛り上がっている背景には、いくつかのポイントがあります。
- コストを抑えやすい
プロダクション経由だと仲介料や諸経費がかかりますが、フリーモデルなら直接契約するケースが多いので予算面でメリットがあります。
小規模なブランドやスタートアップでも挑戦しやすいのが特徴です。 - SNSで拡散力を得られる
最近はモデル側がInstagramやTikTokなどで発信をしている場合が多く、撮影の様子や完成作品をシェアしてくれることがあります。
企業アカウントとモデルの両方のフォロワーに情報が広がり、新規ユーザーへの認知も高めやすいです。 - 多様なイメージを表現できる
服のサイズ、年齢、雰囲気などさまざまなモデルが活動しているため、自社製品やサービスのターゲットに寄り添ったリアルな世界観を作れます。
たとえば「学生向けアパレルで、身近な等身大モデルを使いたい」といった場合でも、要望に合う人を見つけやすいです。
こうしたメリットにより、「広告は出したいけど、限られた予算でどこまでできるか…」という企業にとって、フリーモデルはかなり魅力的な存在。
さらに、撮影手法やSNSでの発信を工夫すれば、低コストでもハイクオリティなビジュアル素材を手に入れることができます。
とはいえ、事前の準備や契約内容の整理をしっかりしておかないと、あとでトラブルになる可能性も。
次の章では、フリーモデル起用がもたらす具体的なメリットをさらに詳しくお話ししますね。
フリーモデルを募集するメリット
予算を抑えたクリエイティブ制作
広告撮影では、モデルの出演料やスタジオ費用など、どうしてもコストがかさんでしまうもの。
その点、フリーモデルなら事務所を通さない分、仲介料が発生しにくく、費用を比較的抑えられます。
「撮影したいけど、予算が限られている…」という企業担当者にとっては大きなメリットです。
- モデル料の自由度
直接やり取りできる分、ギャラや交通費を含めた報酬面の交渉がしやすいです。
あなたの企業やブランドの状況にあわせて、柔軟に決められます。 - 機材やスタジオも工夫次第
レンタルスペースやフリーロケ地など、低コストでおしゃれな場所を活用する例も増えています。
また、カメラマンを外部に委託しても、全体のトータル費用はプロモデルほど高くなりにくいのが特徴です。

目指す写真や動画の“イメージ”をしっかり固めておくことがポイント。
限られた予算でも、撮影のコンセプトが明確であれば、フリーモデルの魅力を最大限に引き出せます。
フリーモデルとプロモデルの費用イメージ比較表
項目 | フリーモデル | プロモデル(事務所所属) |
---|---|---|
モデル料金 | 安めに設定しやすい | 事務所規定があり比較的高額 |
スケジュール調整 | 直接交渉しやすい | マネージャーとのやり取りが必要 |
撮影時間・拘束時間の交渉 | 柔軟に対応できる場合が多い | 規定に沿って厳密に管理される |
突発的な延長や追加撮影 | モデルとの相談次第で対応可能 | 追加料金や再契約が必要になる |
こういった表を参考にすると、フリーモデルを起用する“コスパの良さ”がイメージしやすいのではないでしょうか。
ブランドイメージの発信と拡散力
フリーモデルを起用すると、撮影素材を使った発信にとどまらず、モデル本人のSNSネットワークも味方にできます。
たとえば、撮影の裏側やモデル目線での商品レビューが拡散されれば、思いがけない層のユーザーにもリーチできる可能性大です。
「モデル撮影の裏側を投稿してもらったら、思っていた以上にリアクションがあって驚きました。“メイキングが見たい”っていう声もあって、そこから次の企画につなげるヒントを得られたんです。」
撮影の雰囲気が伝わる舞台裏や、モデルが実際に使った感想などを見せると、単なる宣伝以上の親近感が生まれます。
企業公式アカウントやブランドのホームページだけでなく、モデル個人のSNSアカウントにも紹介してもらうことで、より多角的なファン獲得やイメージアップが期待できるでしょう。
また、フリーモデルは「生活者のリアル」を発信するのが得意な方も多いです。
プロモデルと違い、日常感や親しみやすさを醸し出せる点が、若い層に刺さる大きな理由になっています。
フリーモデルを探す方法
SNSを活用する
SNSでモデルを募集するのは、今やかなり定番になりつつある手段です。
InstagramやTwitterなどで「#モデル募集」「#被写体募集」などのハッシュタグを付けて告知すると、想像以上に多くの人の目に留まることがあります。
- 募集条件を明確に書く
撮影テーマや希望する性別・年齢層、撮影日時・場所、報酬の有無などをはっきり提示しておきましょう。
「なんとなく募集」だと応募者も判断できず、問い合わせ対応に時間を取られてしまいます。 - 応募窓口のスムーズ化
InstagramならDM、TwitterならリプライやDMなど、候補者がすぐ行動できるよう工夫を。
可能であれば応募フォームを設けて情報を集約すると、やり取りも整理しやすいです。 - 撮影コンセプトをアピール
「どんなテイストの写真を撮るのか」「出来上がった作品をどこで使うのか」などをアピールすると、モデル志望者にとってもイメージが湧きやすくなります。
撮影のモチベーションにもつながるので、できるだけ具体的に記載してみてください。
ポイント
SNSで見つけるフリーモデルは、プロからアマチュアまで多種多様。
だからこそ、事前のコミュニケーションと相手の雰囲気チェックが超重要です。
メッセージのやり取りで“人柄”や“撮影への姿勢”を大まかに掴んでおくことで、当日のトラブルをグッと減らせます。
投稿画像や過去の撮影実績を確認しておくと、よりスムーズに候補者を絞り込めるでしょう。
モデル募集サイト・コミュニティを利用
フリーモデルやカメラマン、企業をマッチングしてくれる専門サイトやコミュニティを活用するのも有力な手段です。
- マッチングプラットフォーム例
- COLORFULLY
- modeltown(モデルタウン)
- ココナラモデル
これらのサービスに登録しておけば、モデルのプロフィールや実績が一覧で見られるので、応募を待つだけでなく自分から条件に合う人を探しに行けるのも魅力。
登録者数が多いプラットフォームでは、エリアや得意ジャンルでフィルタできる機能がある場合もあり、よりピンポイントにアプローチできます。

マッチングサイトに登録されているモデルさんは、ある程度“撮影に慣れている”人が多い印象です。はじめての撮影で何から準備していいかわからないときにも、相談に乗ってもらえたりしますよ。
SNSやマッチングサイト、コミュニティなど、“入り口”がたくさんあるぶん、フリーモデルは想像以上に見つけやすいはず。
モデル選定の手間を省き、かつ最適なモデルと出会いたいという企業様には、モデル一括依頼の「MODEL Bookmark」の活用がおすすめです。
2024年4月現在、400名以上のモデルが在籍しており、お客様のニーズに合わせた最適なキャスティングを提案してもらえます。

モデルキャスティングから撮影までワンストップで依頼できるため、時間とコストを大幅に削減できるでしょう。さらに無料相談にも対応しています。
フリーモデル募集における注意点
契約書や合意書の整備
フリーモデルとの間では、必ずしも事務所のような“公式ルール”があるわけではありません。
だからこそ、口頭でのやり取りだけに頼ると「話が違う!」なんてトラブルが起こりやすいです。
たとえば使用範囲の取り決めや肖像権に関する同意は、商用撮影では特に重要。
あやふやなまま広告に使ったり、無期限で写真を掲載し続けたりすると、モデル側にとっては大きな負担になってしまいます。
下記のようなポイントを事前に文書化し、モデルにもきちんと説明すればお互い安心して撮影に臨めるでしょう。
契約内容の項目 | 具体的な例・注意点 | 一言アドバイス |
---|---|---|
使用範囲 | SNS・Webサイト・チラシ・看板などどこまで掲載OKか明示する | 後から増やすなら追加合意が必要 |
肖像権許諾 | モデル本人の同意がないまま商用利用すると違法性が問われる場合も | 書面やデータで「いつ、どこまでOKか」を残そう |
報酬・交通費 | 金額、支払方法(現金・振込)やタイミングを決めておく | 「当日現金手渡し」「後日◯日以内振込」などを明記 |
キャンセルポリシー | 前日・当日の突然キャンセルをどう扱うか、違約金は設定するのか等 | 企業都合のキャンセル対応も一緒に記載 |
安全管理 | 撮影場所や時間帯の決定、モデルが安心して参加できるかどうか | 女性スタッフ配置や公共スタジオ利用も有効 |
上記のように契約内容をテーブル化すると、何をどこまで決めるべきか整理しやすくなります。
あとは、この表をベースに実際の契約書や同意書に落とし込めばOK。
「ややこしい書類は面倒…」と感じるかもしれませんが、後々のトラブルを防ぐための“お守り”だと思えば気持ちも楽になりますよ。
POINT: たとえ無償であっても、使用範囲や肖像権に関するルールは必ず明確に。
お互いの信頼関係を保つために、しっかり書面に残すのがおすすめです。
期待値の共有とスケジュール管理
撮影がスムーズに進まない原因の一つが、「撮りたいイメージ」と「モデル側の理解」のすれ違い。
曖昧なまま依頼すると、当日「うちのブランド感と違う…」「こんなポーズをお願いしたかったのに…」となりがちです。
スケジュール管理や期待値調整がきちんとできていれば、余計な心配が減り、当日の撮影に集中できます。
次の項目では、実際にどうやって募集を進めていくかのステップを詳しく紹介しますね。
フリーモデルを起用する具体的なステップ
撮影内容の企画とコンセプト策定
写真や動画の撮影を成功させる一番のポイントは、まず「どんなイメージを作りたいのか」をはっきりさせることです。
例えば、爽やかで透明感あるムードを出したいのか、都会的でクールな空気感を演出したいのか。
この部分が曖昧だと、モデル選びや衣装・ロケーションがブレてしまい、当日「ちょっとイメージと違う…」と感じるケースにもなりがちです。
企画段階では、ターゲットとなる顧客や商品の特徴を意識してみましょう。
10代向けのファッションなら、若々しくエネルギッシュな雰囲気のモデルを求めるかもしれません。
逆に、働く女性向けのコスメなら、落ち着きや大人っぽさを備えたモデルを選んだ方がマッチするはず。
「この世界観を伝えたい」「こんな画(え)が撮りたい」といったキーワードやビジュアルサンプルを準備し、社内で共有しておくとスムーズ。
もし周りにカメラマンやクリエイティブ担当がいれば、一緒にイメージボードを作成するのもおすすめです。

企画段階でゴールをクリアにしておくと、モデルへの説明もしやすくなります。
イメージが共有できていれば、当日の撮影も「良い写真を撮ろう!」という一体感が生まれやすいですよ。
実際の募集〜撮影後のフィードバック
コンセプトが固まったら、いよいよモデル募集に取りかかります。
SNSやモデルマッチングサイトを活用し、条件やイメージを伝えながら、フリーモデルにアプローチしましょう。
たとえばInstagramの募集では、「撮影日時」「場所」「報酬」「スタイルの希望」などを載せて投稿します。
応募が来たら、まずはオンラインで打ち合わせを行うなどして、相手の雰囲気やスケジュール、撮影への熱意などを確認しましょう。
すり合わせの結果、イメージに合うと感じたら本契約へ進む流れです。
撮影当日はスケジュール表を用意して、到着時刻や準備、休憩時間、撮影終了時間などをあらかじめ設定しておくと、余計な混乱が減ります。
もし衣装や小道具をこちらで用意する場合は、事前にしっかり準備しておくのがお約束。
フリーモデルの方が普段から撮影に慣れていないことも多いので、当日の導線をわかりやすく示してあげると安心感につながります。
撮影後は、企業側でデータをチェックしてベストカットを選び、必要に応じてレタッチや編集を行います。
公開のタイミングや使用するメディア(SNS、広告、Webサイトなど)も再度モデルと確認しておきましょう。
特に“どこまで”使っていいのか、肖像権の許可範囲は事前の契約書に沿って進めると安心です。
「撮影後のお礼メッセージは意外と重要」
撮影が終わったらモデルにお礼を伝えて、可能であれば完成写真を共有しておくと、信頼関係が深まります。
今後も撮影を依頼したい場合は、ここで一歩踏み込んだやり取りをするのも良いでしょう。
フリーモデルは、プロ事務所所属のモデルより柔軟に対応してくれるケースが多い反面、撮影やビジネス契約に不慣れな方もいます。
だからこそ、企業側が撮影の流れやルールをしっかり整えてあげることで、スムーズに進められるはず。
丁寧なコミュニケーションを心がければ、フリーモデルとの撮影は思っていた以上に素敵な結果を生むかもしれません。
まとめ
フリーモデルを上手に活用すれば、限られた予算でも印象的なビジュアルを手軽に手に入れられる点が大きな魅力です。
SNSや専門マッチングサイトの発展により、企業とモデルを結ぶルートも多彩に広がっています。
とはいえ、撮影を成功させるには、準備・契約・コミュニケーションの3ステップが欠かせません。
具体的には、
- 撮りたいイメージを明確化する(コンセプト策定)
- 募集要項や契約内容をしっかり詰める(トラブル予防)
- 撮影後のフォローも含めて、モデルとの信頼関係を築く
この流れを丁寧にこなすことで、スムーズな撮影と納得のいく仕上がりに近づけます。
POINT: フリーモデルはプロ事務所所属のモデルほど「業務フロー」に慣れていないケースも多いです。
だからこそ企業側が少し余裕を持ってサポートや説明をしてあげると、結果的に“ブランドイメージにマッチした満足度の高い作品”につながるでしょう。
フリーモデルは、プロモデルと比較するとアマチュア感や親しみやすさが強み。
商品やサービスのターゲットに近い存在感を持つことで、リアルさを演出しやすいのも魅力の一つです。
たとえ初めての企画でも、この記事のポイントを押さえれば、フリーモデルの力を十分に引き出せるはず。